渾沌にんぶち

〈野戦16の秋〉野戦之月海筆子テント芝居公演

9月21日(水)横浜 寿生活館前 寿児童公園
午後5時半開場・午後6時開演
京浜東北線・根岸線 石川町駅 徒歩5分

9月24日(土)いわき市 平廿三夜尊堂前(いわき市平十五町目2)
午後5時半開場・午後6時開演
常磐線いわき駅 徒歩 6 分

9月27・28日(火・水)
東京 木場公園 多目的広場
東西線木場駅 徒歩10分
大江戸線清澄白河駅 徒歩15分
都営新宿線菊川駅 徒歩13分
午後6時半開場・午後7時開演

10月1・2日(土・日)東京 国立市 矢川上公園
午後5時半開場・午後6時開演
南武線矢川駅 徒歩 4 分 
中央線国立駅南口より バス約10分
(1番、4番乗り場 矢川駅、国立操作場、国立泉団地 行き)「矢川駅」下車 徒歩4分

演員:濱村 篤 ばらちづこ 渡辺 薫 森 美音子 ロビン みりん リュウセイオー龍 春山恵美 申源 押切マヲ 楊 燦鴻 呉 亭儀 桜井大造
音楽:野戦の月楽団 原田依幸
導演:桜井大造
舞台監督:おおやまさくに
照明:2PAC
音効:羅 皓名
舞台:中山幸雄 瓜 啓史 
美術:李彦 春山恵里 謝靖雯
宣伝美術:ロビン みりん
後見:新井輝久 阿久津陽子 伊井嗣晴 阿花女 志衣めぐみ 武内理恵 崔 真碩 つくしのりこ ゐぞう
制作:野戦之月制作部 押切珠喜 たお
協働製作:台湾海筆子 北京流火劇社
協力:テント公演を楽しむ寿の会 菩提院 さっちゃん 金土秀則 上村和子 水野慶子 「山谷」制作上映委員会 独火星 広島アビエルト 明治大学大学院丸川ゼミ 国立木乃久兵衛 プーロ舎 他多数の有志者

「渾沌」は中国の神話に登場する怪物で、六本の足と六つの翼をもつ姿形で「山海経」には表現されている。自分の尾をくわえてぐるぐるまわるが前に進むことがない。「渾沌」たる世界を司る四凶だが、どこが「凶」なのかはわからない。「荘子」にある「七日して渾沌は死んだ」は、老婆心から「渾沌」の目、鼻、耳、口に七つの穴を開け「渾沌」を殺害する寓話だ。自然(じねん)たる「渾沌」の心身は感覚器官を獲得して逆に死滅した、とする。――現在、私らの居場所(社会的基盤)は、古代の春秋戦国時代のパロディのような世界にあって、視覚情報を軸とする快活な「渾沌さがし(包摂)」と凄惨な「渾沌殺し(排除)」に満ちていると感じられる。末期消費社会の「個性主義」(個人主義ではない)は、自然たる存在としての「渾沌たる個」を切り縮め「感覚的個性」へと下方修正した上で、自己/他者を殺害するのではないか。――「にんぶち」は沖縄の発音で念仏のこと。現在のいわき市の僧・袋中上人が400年前の琉球王国に念仏を広め、その念仏踊りは「エイサー」となっていまに残る。