お知らせ

野戦・25秋

野戦‘25秋
野戦之月テント芝居公演
『TOKIOネシア 公界地誌――宿駅・クオキイラミ』

日時・場所
10月17日(金)、18日(土)、19日(日)
開場 午後5時 開演 午後5時30分(上演時間130分予定)
国立市 矢川上公園(国立市富士見台4-4)
南武線矢川駅より徒歩4分
JR中央線国立駅南口よりバス10分(バス停:1番・4番乗り場 矢川駅、国立操車場、国立和泉団地行き『矢川駅』下車)+徒歩4分

10月25日(土)、26日(日)
開場 午後5時 開演 午後5時30分(上演時間130分予定)
浅草 山谷堀広場(台東区浅草7-1 隅田川公園内)
東京メトロ銀座線浅草駅より徒歩11分

木戸銭
前売・予約 3,500円
当日 4,000円
障碍者・大学生 2,500円
子ども(小学生以下)同伴一人親 2,500円
中高生 2,000円
小学生以下 無料
リピーター割引(2回目以降) 2,000円
※山谷堀広場公演はカンパ制(料金に準ずる)

演員

押切マヲ
姜川
桜井大造
澤田羽衣
周天添
菅原放
谷口優真
陳思冶
ばらちづこ
古木凌
丸川=盧=哲史
三浦記志
森美音子
リュウセイオー龍
渡辺薫

作・演出 桜井大造
音楽 「野戦の月楽団」大熊ワタル、こぐれみわぞう、桜井芳樹、桜井李早、小間慶大 他
 原田依幸
舞台統括 渡辺薫
舞台監督 楊璨鴻
舞台装置 Doyoung
舞台美術 春山恵里 岡村隆志 丁驥
衣装 野戦之月衣装部
照明 田中亮太郎
音効 羅皓名
映像 佐藤英里子
宣伝美術 上岡誠二 周天添
制作 野戦之月制作部 今泉隆子
協力 山谷労働者福祉会館活動委員会 「山谷」制作上映委員会 呼応計画 明治大学大学院丸川ゼミ プーロ舎 一般社団法人サステナブルデザイン工房 広島アビエルト芝居小組アジョン 台湾海筆子 北京テント小組 押切珠喜 韓冰 今政肇 

後見 伊井嗣晴 根岸良一 新井輝久 風間竜次 疫蝿以蔵 

予約・問合せ
電話 070-9196-1706
E-mail ticket@yasennotsuki.org
※当日のメール問い合わせには対応できない場合があります。ご了承ください。

チケット取り扱い
模索舎 東京都新宿区新宿2-4-9 電話:03-3352-3557

詳細、最新情報は野戦之月HPでご確認ください。
https://yasennotsuki.org

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 水は、線を連れあるいて、「地」に「図」を描く。 

400年ほど前、Tokyoで権勢家による「天下普請」が始まり、水の描いた「図」の上に人々は世間を形作った。Tokyoは9つの川、その水の線による「図」の上に創建された「水の都」である。私たちのテント芝居場では、この町を<Tokioネシア>と呼ぶ。
 この夏、私たちは<山谷の夏祭り>で「にわか芝居」を上演した。『濹西綺譚』という演題は、山谷地区が隅田川近くの西側に位置していることからである。山谷周辺地域を流れる川は、遠く多摩地区小平市の湧水から発し、西東京、練馬、板橋と旅し、王子からは音無川に名前を変える。さらに遊女の投込み寺である三ノ輪の浄閑寺の前で、山谷堀と思川に分かれる。山谷堀は吉原大門を通り、言問橋そばの<山谷堀広場(現在)>あたりで隅田川に注ぐ。思川は小塚原処刑場、泪橋を過ぎて白鬚橋付近でやはり隅田川に合流する。現在はこの2つの流れは暗渠となっていて見ることはできない。

 公界(くがい)は、中世戦国期の呼び名だが、大雑把にいえば、土地(所有、権利)との関わりがなく、世俗の敵味方とも無縁な人物たちでありその居場所である。職人、芸能者、宗教者などが公界者とされたらしいが、当然、そんな存在は絶えず旅をすることによってしか、その自由性、平和領域を保つことはできない。思えばまさに<水>のような存在である。
 宿駅(宿場)、市庭(市場)もまたそのような無縁、公界者の場であった。
 私らのこのテント芝居は「クオキイラミ」という名の宿駅を居場所とする。「クオキイラミ」とは<未来記憶>を逆さ読みしたものだが、今日から続く明日というのではなく、今日から昨日へと遡り、昨日から明日へと渡るような記憶の「図」のことを示している。